そのそものキッカケは、2019年12月に「フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ」のキャッチコピーとともに誕生したAPO-LANTHAR(アポランター)50mm f2、製造元のコシナのサイトに書かれていたこの文章でした。
点光源などの“玉ボケ”を活かした作画が可能です。
まん丸な玉ボケの美しさにこだわるあまり、コシナの技術者は「絞り羽根は開放のF2だけでなくF2.8でも円形になる特殊形状を採用」までやらかしているようです。これは凄い!お試ししたい!
でも、私が利用しているマップレンタルにはまだ扱いがなく、カメラ・レンズのシェアリングサービスGooPassでは、ラインナップにあるもののレンタル中で、空きそうにありません。
もやもやするなか、「玉ボケ」の画像をネット検索していくと、なにやら「泡ボケ」「シャボン玉ボケ」「バブルボケ」の言葉で、Trioplan 100mm f2.8の作例がざくざくと。玉ボケに縁が付き、中が素通しになっていて、泡々が積み重なっている。美しい!
「Trioplan+レンタル」でネット検索すると、東洋レンタルさんの貸し出し可能なレンズラインナップ上で発見。早速、新規会員登録して、週末を利用して泡ボケ写真撮影にチャレンジしました。
すみません、前置きがだいぶ長くなってしまったので、作例載せますね。
なんというか、「バックに綺麗に泡ボケを出すのは、大変だな−」というのが正直な感想でした。メインの対象物までの距離、その背景に小さな光源を点在させるように位置決めするのに四苦八苦でした。
ジャスピン&泡ボケの組み写真にしてみた
地元川崎の仲見世通や銀柳街のネオンに囲まれているとき、思いつきました。「そうだ、メイン対象を置いて、その背景に泡ボケを出すという発想そのものをやめよう。ジャスピンで光源のネオン看板や明かりの風景を撮る。もう一枚別に、同じ風景をピントを思いっきり外して泡ボケだらけの写真を撮って、組み写真にする、と」。こんな感じです。
次に、世界に誇る銀座の街に移動して、同様に2枚づつパチリ。ね、良い感じでしょ!
泡ボケなしでも、良いアジがでてる
さて、このTrioplan 100mmですが、もともと泡ボケ写真を撮るための専用レンズではなく、20世紀半ばにはドイツの名門ブランドのレンズだったわけです。普通に撮っていても、クラシカルで淡い感じはありながらも、色の出方が艶っぽくて、ツァイスとはまた違ったアジがあるなあ、と思いました。
今回使ったTrioplan 100mmは、数十年前のオールドレンズではなく、2010年代になって復刻したバリバリ最新のレンズです(設計は数十年前ですが)。買ったらお値段なんと約20万円!(私はレンタルですが)
万人に「ぜひこれ推しです!」とまで言い切れませんが、それっくらいのコストを投じても最新レンズで綺麗な泡ボケ写真を撮りたいと言う方には、定番中の定番でしょう。
じゃあ、「もっとリーズナブルに、泡ボケ写真撮りたいよ−」という方はどうしたらいいか? それは、また別の機会にブログに書いてみます。お楽しみに。
では、また。