Fujinon 23mm f2

Fujinon 23mm f2, Fujifilm:初挑戦のX100Fで、2020年の桜を撮ってみた

2020年1月から、カメラ・レンズの「借り放題」レンタルサービスのGooPassに入会しました。つまみ食いができるのが魅力で、Fujifilm X-T20→Sony αII→Ricoh GR III→Fujifilm X100Fと、借りては返してを繰り返してきました。シェアリング社会が進んできたし、飽きっぽい私には結構イイかも、と思っています。

で、ポケットに財布とスマホとモバイルバッテリー、そしてX100Fを肩からかけて、咲き始めた桜を撮りにお出かけしました。

目黒川

35mm相当(APS-CのXシリーズで言うと23mmレンズ)って、私がフィルムカメラ時代から好きな画角です。レンズ固定式の高級コンパクトカメラは、CONTAX T2を愛用していたので、もともと愛着があります。

と言うことで、X100シリーズでどんな写真が撮れるのか、ずーと気になっていました。目黒川に着いたら、残念ながら桜はまだチラホラと咲き始めたところ。中でも、花が多めに咲いている木の所に行って、青空をバックにパシリ!

フィルムシミュレーションは、90年代に愛用していた、ベルビア(鮮やか)に設定。いいですね! これぞ日本製のフジフィルムの味わいです。オリンパスやソニーのビビッドモードだと、彩度が強めでギラつきが気になります。が、さすがベルビアを製造していた本家本元のフジフィルム、旨く色合いを作っています。

さて、今回本当なら最新のX100Vを借りたかったのですが、人気らしく「レンタル中」が続いています。でも、旧型のX100Fでいいや、と思ったのは、単にレンタル料がVに比べて三分の二ぐらいと安いだけじゃないんです。

それは、X100Vはレンズも一新されたらしく、優等生的な描写になって、X100の初代から続いていた、解放f値で撮った時のソフトフォーカスっぽい滲みがなくなったとのレビュー記事。花のマクロ撮影が好きな私は、ハッキリ・クッキリだけじゃなく、オールドレンズっぽい滲みの味も好みなんです。

そんな期待を込めて、f2の絞り解放で撮影したのがこちら。うん、滲んでる、滲んでる。花びらの中の脈が透けてみえているけど、全体にソフトタッチなのが素敵です。

もちろん、少し絞って、対象物から離れれば、スッキリと情景を描き出してくれます。こんなに小さな筐体で、軽いのに大物喰いな実力を体感しました。

小ささ軽さで言うとGR IIIがさらに凄いですが、X100Fにはファインダーがある分、スマホとは違う撮影時の安定感というか「絵をつくってるぞ」感があります。

六義園

次に、JR目黒駅から山手線に乗って、駒込駅まで移動しました。駒込駅前には桜の木が数本あって、下の写真のように、目黒川よりも開花が進んでいました。いい予感!

目的地は、しだれ桜で有名な六義園。入り口の切符売り場につくと、人が並んでいます。人気ですねぇ。で、お目当てのしだれ桜はほぼ満開、そしてカメラを向ける人だかり。私も負けずに、X100Fを持って、最前線へ!

しだれ桜以外は、残念ながらこれから開花のようですが、六義園内はさすが伝統ある日本庭園で、撮りたくなる情景がいっぱいでした。明度を抑えめにして、絞りを開けぎみで撮ると、しっとりした雰囲気になります。

新宿御苑

最後の目的地は、新宿御苑です。ラッキーなことに、この日は入場料無料。桜も五分〜7分咲きぐらいかな。春らしいぽかぽか天気ということもあって、地面に座ったり、寝転んだりして、花見をしている人が多かったです。

私の好きな大温室は、コロナ対策で閉館となっていて残念。

iPhoneのカメラも高性能になってきましたが、趣味として(アートとして?)写真を撮るならやっぱりカメラ+レンズの形でなきゃ、という思いがあります。

X100Fは、カバンにさっと入ったり、肩からかけて気軽にお出かけできるので、いつも持ち歩くカメラ(相棒)として、魅力あるなあと感じました。特に、絞り解放の接写で、滲んだような描写をする旧型レンズはGOODフィーリングです。

でもねえ、やっぱりなあ、ツァイスやライカのような媚薬チックな魅力までは感じないんですよねえ。X100は、日本車的な優等生感や、良いモノ感はあるんですが。GR IIIにも同様な感想を持ちました。う〜ん、愚かですよねえワタシ(笑)。

では、また。

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