Loxia 35mm f2

Loxia 35mm f2, Carl Zeiss:Sony α7 SIIと巡る京都〜浜松〜東京

写真趣味の世界にも、所有からシェア(レンタル)への波がやってきているようです。私も2年ほど前から、マップレンタルでSony α7+Eマウントレンズを短期で借りて、ZeissやSonyのレンズをつまみ食い(?)してます。

Batis 40mmには先客がいた。

マップレンタルでは、年末年始の休みを利用すると貸出日・返却日の2日間のレンタル料で、実質9日間借りられるキャンペーンがありました(2019〜2020の場合)。

以前からCarl ZeissのAFレンズ、Batisシリーズの40mm f2 CFを試してみたかったので、予約電話を入れたところ。。先客がいました、残念。そこで、同じZeissのEマウント用で、画角も近いLoxia 35mm f2をチョイス。

出典 ZEISS公式サイトより

京都編 庭園とウサギと達磨

妻の実家が京都にあり、年末年始の帰省時には、カメラを持って神社やお寺を巡るのが私の楽しみになっています。今回は、JRの「そうだ京都、行こう。」CMに影響されて、真っ先に禅寺の庭園を撮りにいきました。ただし、CMの龍安寺や大徳寺は訪ねたことがあったので、まだ見た事のない南禅寺を選びました。

まずは、f9まで絞って方丈庭園を俯瞰した写真。日光が当たっているところ、影になっているところ、いずれも砂紋が綺麗に表現されています。絞ってもカリカリにならないところがZeissらしさとはいえ、絵はがき的ではあります。

これをf2.2まで絞りを開けると、一気に対象が浮かび上がり、アートっぽさが増します。光もこころなしか、キラキラ度が増しているような。いいぞ、Loxia!

小方丈庭園は、植物の緑は一切なく、大小の石だけのモノクロームな世界。日光も差し込んでいない。一つの石にぐっと寄って絞り開放のf2で撮ってみました。スマホ画面では拡大しないとわかりにくいかもしれませんが、石の一部にだけピントがあってクッキリ解像、それ以外はなだらかにボケていて、いい感じです。

小方丈庭園の先を曲がると、苔と木々と石で構成された六道庭があります。絞り開放で撮ると、Loxiaらしさが一気に溢れ出てきます。コッテリした緑色と目に飛び込んでくるような立体感が素敵。

手前の苔がなだらかに前ボケしていることもあり、ピントが来ている鬼瓦に自然と視線がいきます。

この水面の深みのある色合いと揺れぐらいに、しびれます。

念のため、と思ってf9まで再度絞って、撮ってみました。意外といけてますね、絞った時のLoxiaも。

南禅寺近くの道ばたにマセラッティが停まっていたので、思わずパチり。この赤の色艶と光のまわり具合が、エッチですよね(笑)。

次は、「うさぎ神社」としてインスタ映えランキングにも登場している岡崎神社。入り口の鳥居のところにある提灯もウサギちゃんで可愛いです。

小さなウサギ人形が一列に並んでいたので、絞り開放で寄ってみました。ふんわり撮れました。背景の丸ボケもまんまるで綺麗です。

もちろん、しっかりお参りもしました。神社中の提灯のウサギちゃんは絵柄が違うんですね。

もう一カ所、キャラクター繋がりじゃないですが、達磨寺として有名な法輪寺を訪ねました。気持ち絞ってf2.8で撮影したら、奥の達磨和尚(立ってる?)がにらんできて、怖かった。

絞り開放で寄ってみると、目のまわりや頬がでこぼこして、生々しい描写になりますね。奥の積み上げだるまは自然にボケています。

f5.6まで絞れば、この通り、キリっとしてきます。なんだか明治維新の偉人の表情みたいです。

浜松編 中田島砂丘と夜の街

私の実家は浜松にあります。今回は浜松駅から遠鉄バスに乗り、中田島砂丘を訪ねました。遠州灘に沿って、鳥取砂丘に続く日本第二位の大きさの砂丘が広がっています。天竜川で運ばれた白砂が美しいですね。

夕暮れ前の時間で、うす雲が空をおおっていたこともあり、海と空の色調が淡くローキーっぽい写りになりました。Zeiss=コッテリ濃色のイメージがありますが、こういう描写もいけます。

日が沈みはじめて、空の色が不思議なグレデーションになってきました。絵の具をといているような感じ。

とはいえ、緑色の松を対象に選んで撮ると、細い松葉一本一本が解像されて、Zeissらしい絵が戻ってきました。

ぐっと寄ってマクロっぽい撮り方をすると、ちゃんとLoxia本来の色乗りと立体感が溢れてきます。うーん、これこれ。

中田島砂丘から浜松の街中にもどってきたら、すっかり夜の景色でした。今回レンタルしたのが、α7のSIIということもあり、夜の街がどれだけ綺麗にとれるか試してみよう、と思いました。下の写真は、裸眼ではもっと暗かったのですが、さすがに明るく丁寧に描写されています。

最近では、スマホでとっても夜景モードとかあって綺麗に撮れます。が、さすがにα7 SII+Zeiss Loxia(定価ベースなら50万円超!)だと、光度が足らない場所でも、細部までクッキリと破綻なく、スマホよりグレードアップした絵が撮れる(気がします)。

東京編 渋谷と新宿と南高橋

浜松の夜景撮影は、正直ちょっと寂しさを感じました。しかし、大都会東京の渋谷と新宿は、まったく違いました。きらびやかな、色とりどりの照明や看板の大洪水を、α7 SII+Zeiss Loxiaががっちり受け止めて、描写してくれました。まずは、渋谷センター街にて。

道玄坂方面にちょっと入ると、やや猥雑なお店も。このギラギラした色使いがLoxiaの真骨頂ですね。Zeissに身を委ねる以上、こういうのが撮りたかった!

赤い椅子先端の糸縫い部分にピントがきています。あとはボケている世界。なにげないモノや風景なのにアートに見せるところが、Zeissの魔法だったりして。

ミラービールの瓶だって、アート・オブジェクト風。

山手線で移動して、新宿へ。東口を出ればそこは歌舞伎町〜♫。
Zeissの公式サイトで、Loxia 35mmは「実質ディストーションのない光学系」と説明されていますが、まさにそれを象徴する写真。夜景なのにクッキリすぎて、驚きの描写力です。

西口方面に移動して、思い出横町の提灯と看板をパチり。

最後は、かなりマイナーな場所ですが、中央区の亀島川にかかる橋「南高橋」の夜景。マテウシュ・ウルバノヴィチさんの作品集『東京夜行』に取り上げられていて、一度実物を見てみたかったんです。向かってくる自転車のライトの工房がトゲトゲのウニみたいでカッコイイです。

川面に広がるライトの色、橋真ん中の光芒が、いいです。まるで絵のよう。

現代Zeissの技術の粋を集めた、マニュアルフォーカスレンズ Loxia 35mm f2。小さめな筐体にもかかわらず、凄い実力だと実感できました。

α7のフォーカスエイド(拡大とピーキング)があるので、意外とピントはぴったりときます。フォーカスリングをぐりぐりと動かして、手動でピント合わせする行為そのものが写真の悦びになることを再確認。

動く被写体相手でなく、じっくり撮るのがお好きな方で、Zeissファンならば、間違いなくこれは#推しレンズです。

では、また。

-Loxia 35mm f2
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